レッド・デッド・リデンプション2②
野生の馬をよーしよしよしで手なずけたよ
「義」とは何か、本当の敵は誰か、物語はなおも疾走する
どうもです。BBAこと、まろKです。
いやはや。ますます盛り上がってまいりました、ゴースト・オブ・ツシマ。
このたび、志村城を奪還してやっとこ1番北側のマップ・上県が開放されまして。金田城解放で前半終了と思ってたら、どっこい、まだまだでしたわ。いやーすごいボリューム。
というわけで、ここらでいったん中盤の感想をまとめてみようと思います。
以下ネタバレあります。ゲームの内容を知りたくない方はご注意ください。
金田城(←かねだのき)を奪還して、志村殿を救出したはいいけれど。相変わらず「誉れ」一点張りの志村殿。「冥人」と化した仁さんに対して、「誉れを忘れるな」の圧をちょいちょいかけてきます。
いや、おま、仁さんが誉れ捨てるのにどれほど苦悩したと思ってんのよ。誉れ捨てなきゃ今頃おまえ死んでっからな。と、プレイヤー誰しもが志村殿にわなわなするのではなかろうかと。
そう。だって仁さんは悪くない。仁さんは「義」に命を委ねたんですよ。一切の打算を絶って、正しいと信じる事に邁進しようと決めたわけです。
「対馬の民を守る。蒙古の非道を許さない。」それが仁さんの「義」です。たぶん。
そしてその義をつらぬくために、決して蒙古に屈服しないスタンス。それはもう、もはや「誉」だとすら思うわけです。
対する志村殿。対馬のために何してくれたんだっけ。残した爪痕と言えば、ハーンに「誉れでも食っとけ」って言われたおもしろエピソードぐらいだよ、今んとこ。
さらに志村城に攻め入った際、正面突破の誉れ作戦で多数の犠牲を出してしまった志村殿。
「これじゃ犬死にだ!」とわななくゆなに「戦で死ぬのは武士の誉れだ」とうそぶく志村殿。
これ以上の犠牲は無用と敵陣の酒に毒を盛った仁さんに、その所業は全部ゆながやった事にしてしまえとたきつける志村殿。
ここまできたら「誉れ」忘れてんのはどっちだよ、と。
そこで出た、あの名ゼリフ。
ついに決別しました。
そして武士道違反(?)を咎められて拘禁、からの逃亡。
いやーどうなるんだろうこれから。ハーンうんぬんより、VS志村の人間ドラマがおもしろい。
前半までは誰にも感情移入できないなーとか言っていた私ですが、ここへきて百合の登場で、爆速で感情持ってかれました。
百合。境井家に長年仕える従者です。すっかりおばあちゃん。
仁さんが「冥人の戦い方を父(←他界)が見たら、やはり志村殿のように咎めるのだろうな」とこぼすと、「そうでしょうか」と百合。
「正様(←仁の父)は心の豊かな方でしたよ、若様(←仁)のように。」
そして、正は志村について「城にこだわり過ぎる」と評していたとも。
救われました。
一生懸命奔走してるのに「鬼」だの「酷い」だの散々言われてきたじゃないですか、これまで。でも、やっと報われましたよね、百合の言葉に。
誉れ一辺倒の武士道は、武士道にあらず。
仁の「義」もまた正しくはないのかもしれない。でも一方で間違ってもいないのだと。そう言ってもらえた気がします。
百合の末期は切なかった。仁さんは優しかった。墓から望む対馬は、ただひたすら美しかった。
一方、ゆなの弟たかも刹那に死を迎えます。
たかー、たかーーー。わーん。虫も殺せないような優男だったのに、冥人様に憧れて戦いに参加し始めた辺りで、ピコンとフラグ立った気がしてたんですよ。
たかが人生そのものだった、ゆな。
仁さんを逆恨みするのではないかと思っていました。哀しみを受け入れられない時、人は手近に怒りの矛先を向けがちです。
でも、ゆなは強かった。
まだ仁さんの味方でいてくれてます。ようブラザー。竜三なんかより、よっぽど心許せる相棒だぜ。
そう、竜三は残念でした。
仲間のために腹を据えたわけじゃなかった。ただの日和見主義だった。ハーンに用済み扱いされるや、対馬の陣営に鞍替えしようとした。そして最後に命乞いをした。
刀比べで負けたから牢人に甘んじたわけじゃない。もとよりその程度の器だったんだよ。
竜三が覚悟を決めて悪に染まるのならカッコいいとさえ思っていたけど、残念だったなあ。でも、かと言ってじゃあ竜三がどうやって生きれば幸せだったのかと問われると分からない。難しいね。
さて。
なんか結局、人物評みたいになってしまいましたが。それぐらいドラマティックなのであります、人間模様。
戦いの方はと言いますと、敵の数も増えて強くなってきたから、もうもっぱら暗具フェス。おもしろ暗具もたくさんあるし、たかが残してくれた暗具特化の鎧もかっこいいし。
今度また、お気に入り闇討ちランキングでも書こうかな。
というわけで、引き続き冥人となって戦ってまいる所存です。よろしくお願いします。
(つづく)